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水と塩だけの完全断食40日間の総評

あの後、どうなったのか

まず、40日間の断食を自己評価する前に断食が明けた41日目の午前0時に何が起きたのかを書きたいと思います。

私はベッドの上で眠ったり目が覚めたりを繰り返していました。意識を失っていたのかもしれません。意識が朦朧とする中でひたすら41日目の午前0時になるのを待ち続けました。そして、とうとう時計の針が12で重なりました。

今思い返しても、そのとき「達成感を感じた」という記憶がありません。身近に迫っている死を振り払うためには、「とにかく食べなくてはならない」と考えていました。

私はふらつきながら納戸へ行き、この日の為に大量に用意してあったウィダーinゼリーとカロリーメイトを取り出しました。通常の断食明けでしたら復食は3分粥から始めるのですが、40日間固形物を体に入れていない体では、それさえも無理があるかもしれないと想像していたからです。

しかし、その考えも甘かったようです。ウィダーもカロリーメイトも全然体が受け付けません。吐き気がして喉を通らないのです。人工的に作られた食物を鼻も、喉も、胃も拒否していました。これは大きな誤算でした。

ふと冷蔵庫で冷凍保存していたクリームシチューを思い出しました。電子レンジで解凍して食べてみると今度は大丈夫でした。しかしお茶碗一杯分しかありません。長期の断食中なので、冷蔵庫の中にはミネラルウォーターしか入っていませんでした。

私は死が迫っているのを感じていました。「急に食べたら胃腸に負担をかける」などと言っている場合ではありません。死んでしまったら負担も何も無いのです。とにかく腸捻転を起こしても胃から血が出ても生きるためには何かを食べなければならない状態でした。

ゾンビの様な私は「肉を食べなければ、今、肉を食べなければ命が持たない」、そう考えていました。そして外食でステーキを食べるという考えに至りました。

ここは地方の田舎町なので深夜に開いているレストランは多くありません。クルマで10kmほど走るとサイゼリアがあります。閉店は深夜2時です。まだ間に合います。

クルマに乗り込み、走り出したのですが、大変な事に気付きました。景色が2つに見えるのです。1本の電柱が2本に見えます。信号機も2つに見えます。センターラインも2本見えます。ちょっと重なって二重に見えるというレベルではなく、数メートル離れて2つに見えるのです。後で調べると「複視」という症状でした。

片目をつぶると1つに見えるので、片目で運転しなければなりませんでした。しかし、見ている景色が本物の方なのか、別の方なのかが分からないので、路肩に落ちないように気をつけなければなりません。それとやたらに景色が暗いのです。田舎だから道が暗いというだけではありません。街灯や対向車の光量が不足して見えるのです。

ドラマや映画のシーンで死期の近づいている人が「暗いよ〜、みんなの顔が見えないよ〜」と言っているのは、このことかと思いました。

なんとかサイゼリアに辿り着き、左の後輪を縁石に乗り上げないように注意して駐車場にクルマを停めました。

深夜1時に店内に入ると客はいません。私は席に案内されるなりメニューを広げてステーキを3つ注文しました。米もサラダもスープも欲しいとは思いませんでした。

運ばれてきたステーキを小さく切って食べ始めたのですが、ここで再びハプニングが起きました。肉を噛んでも、噛んでも、口の中に唾液が出ないのです。普段は食事の時に「唾液が出ている」などと全く意識しませんが、咀嚼しているのに唾液が出ないと唾液の存在を改めて知ることになります。

唾液が出ない状態で肉を噛んでいるとダンボールを噛んで吐き出した様な状態になります。パサパサで飲み込むことが出来ません。これには困りました。少しずつ噛んでは水で流し込むことにしたのですが、それすらも上手く出来ませんでした。

また、ステーキには小皿に入ったソースがついているのですが、その味が全くわかりません。つけても付けなくても同じです。むしろ化学調味料を使ったソースは臭いも味も不快なので、味付けなしでひたすら肉を食べ続けました。閉店までかかったように記憶しています。店内から駐車場へ出た時に外看板の電気が消えました。

帰宅してからの記憶はありません。翌朝になって「とんでもないことをやったもんだ」と、自分の行った行為に呆れました。達成感のような喜びもありませんでした。

複視が戻らないのではないかと心配しましたが、1週間もするとだんだん見え方が元に戻ってきました。顔つきが死ぬ間際の痩せこけた野良犬のようになってしまったので、マスクで2週間近く顔を隠していました。

 

水と塩だけの完全断食40日間の総評

結論を先に申しますと、人は水と塩だけで40日間の断食をやってはいけないと断言します。これは断食ではなく自殺です。3年経った今でもそう思います。健康目的の断食愛好家でも30日を限度にした方が良いと私は考えています。

私の断食は腸管の清掃だけでなく、強制的に飢餓状態を起こして全身の細胞内や隙間に溜まった体内の垢を細胞が食べ尽くす浄化を目的としていますが、30日を超えると自己融解が始まってしまうのではないかという感じを受けました。これはあくまでも私のイメージです。ここで言う自己融解とは自分の細胞が共食いをしてしまうことです。

また断食中は性格がネガティブになります。天然の精神安定剤であるセロトニンの原料であるトリプトファンが断食によって枯渇するので、うつ病と同じ様な状態になるからです。うつ病とはセロトニンが極端に減少した状態です。

更にセロトニンは天然の睡眠薬メラトニンの材料ですから、メラトニンが不足して夜眠れなくなります。断食中は寝ていたのではなく、貧血で気絶していたものと思われます。何故廃人にならなかったのか、不思議ですが、脳が危険信号を出して私を救ってくれたのではないでしょうか。もし危険サインが無ければ、私は50日・60日を目指してしまうようなタイプだからです。

以上が水と塩だけの40日間の断食を実行して得た感想です。断食は水と塩と空気と体内に備蓄された脂肪だけをエネルギーとして生命を維持していくので一時的に体重は減りますがダイエットにはなりません。人は動物として良く食べ、良く運動し、良く眠るのが一番の健康法だと結論づけたいと思います。

 

その後の私

滅多に人が出来ない40日間の断食を完遂したのだから、そのスキルを多くの人々に伝授してもいいのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはしたくありません。

100人の内99人が出来たとしても、1人の死者を出してしまえば社会から糾弾されるでしょう。また、普段は健康に見える人でも胃や腸に気づかない潰瘍があった場合、食物が無くなると腸壁同士が癒着して腸閉塞を起こす場合があります。救急車で病院に運ばれたとしても手遅れになれば死に至ることもあります。断食は完全に健康体でないとやってはいけないのです。という訳で私が断食スキルを他人にレクチャーすることは将来的にありません。

私が現在取り組んでいるのは同じ「断」でも「断酒」です。但しお酒そのものを敵視するつもりは全くありません。お酒は日本古来より神事に用いられてきた神聖な神へのお供えものです。お酒が体に合う方々には適度な酒量を守って楽しく愛飲して頂きたいと思います。

しかし、私達日本人の中には一定の割合でお酒が体に合わない人達がいます。アルコール依存症で身を持ち崩してしまう人達です。365日24時間飲酒状態になるのは真正アルコール中毒です。入院治療して退院しても1杯でもお酒を飲めば、狂ったサルの様に元にもどって24時間飲酒状態に100%なります。

度重なる二日酔いで苦しんだり、布団を被りたくなるような恥ずかしい大失態を晒してしまっても24時間連続飲酒になっていなければ、まだ助かる見込みはあります。仮性アルコール依存症です。真正でも仮性でもアルコール依存症は「お金の問題」・「人間関係の問題」・「健康の問題」を必ず併発しています。

そのような問題を重く見た私は、お酒をやめたいのに、やめられなくなって困っている人達に断酒スキルをネットとリアルの両方でレクチャーしています。私もアルコールで苦しんだ元断酒会員だからです。24時間連続飲酒になる前に断酒会に入会して3年半在籍して覚醒しました。

「断食と断酒」、どちらが難しいかと聞かれたら「断酒」と答えています。断食には終わりがありますが、断酒には終わりがないからです。例え1年・2年断酒できたとしても、何かのきっかけで再飲酒してしまうからです。

アルコールで身を持ち崩した人でも、24時間連続飲酒になる前に断酒できれば、併発していた問題から開放され人生が好転していきます。私のプログラムで大勢の方々が断酒に成功しているので「再現性」が証明されています。

以上、水と塩だけの40日間完全断食の総評と現在の活動でした。

 

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2018年10月20日 池田久樹(いけだひさき)

メルマガ「まぐまぐ大賞2018新人賞」に入賞しました
池田久樹がヒース・レイカーのペンネームで毎日夕方4時に「お酒を買わないで帰宅してくださいね」と配信しているメルマガ「アルコール依存症じゃないけど、酒をやめたい!」の更にパワーユーザーに向けた人生を変えるメルマガ「酒やめたい!延長戦」が「まぐまぐ大賞2018」の新人賞に入賞しました。まぐまぐ大賞の副賞としまして、12月31日までにお申し込みの方には、実質2ヶ月無料キャンペーンを実施しておりますので、この機会に是非お申込みください。初月無料は通常通り無料。3ヶ月連続でご登録いただいた場合には、3ヶ月目の料金が無料になります。
 
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